いよいよ17日と18日に「石積み柱の家」三鷹でオープンンハウスがあります。
私と石積み柱の家との出会いについて少し書かせてください。

私も設計としていろいろな立場で住宅を計画する機会を持ちました。
個人的に思うのは一口に住宅建築と言っても、なんと幅が広いことか。
多様な価値観があって立場により何が良いのか違いますが、企業が目指す住宅と、個人が求める住宅とには距離があることを常々実感していました。

 企業が大きくなると経費も大きくなります。利益と施工水準を両立するためには、効率化した住宅商品つまり「住まい作りの枠」を作ります。
目指すのはone of them (多くの中の一つ)としてのベスト。このような住宅作りが主流です。成長を目指す企業がこのような方法をとるのは合理的ですし、当然だと思います。
 ただ、企業とは別のところに思いがある住まい手にとっては、この枠がとかく窮屈だったり、どこかで「これでいいのか」と感じられていることも経験してきました。お施主様には only oneの住まいですからこちらも当然です。

 なんとなく思い浮かんでいたのは、「住まい作りは大きな企業が有利だが、枠のない住まい創りは小組織の方が適しているのではないか」ということでした。

私が「石積み柱の家」を見たとき、その枠を取り払った家創りが、確かに営まれているのを感じました。そして家創りのための覚悟もわかりました。「ああ、よかった」と感じことを覚えています。

住宅を創るという行為はとても自由で、夢のある仕事です。とはいえ自由に「創る」ことは手間と時間がかかり、こだわりどころの優先順位をよく検証しなければなりません。
そして実は、設計と施工の一体化も大切な要素なのです。
よく「設計施工は、工事がいい加減になる」といわれますが、本当はお施主様と創りながら考える、つまりライブ感のある打合せができるという大きなメリットがあります。
その打合せを実現するには設計監理は厳しなりますし、一方、職方も設計の意図を見抜きプラス思考で対応してくれます。
実際、家創りの打ち合わせにはお施主さまも大変な労力が必要です。ですが、当初予想もしていなかった魅力が生み出されるのも嬉しい事実です。

こうした家創りが許される企業とは、「枠」を設けなければいけないほど大きな企業経費がなく、住宅建築の可能性を信じて情熱を持っている組織ですね。

I様邸の「石積み柱の家」は、とても自由に創られた住宅です。そこここに施主のI様と牛久工務店が大きなエネルギーを注いだ成果が示されています。
また、牛久工務店が、「大きくなくてもいい。家創りをしよう」 と決意している実例でもありました。(私もその信念に惹かれて「家創り」に参画しました)。今度の17日18日オープンハウスでは、こんな家創りのエピソードをお話ししたいですね。ぜひお待ちしています。