「百段階段」、音声だけで聞くと「百談怪談」と一昔流行った怪談ばなしを思い浮かべる方もいらっしゃるでしょうか。蝋燭を囲んで一人づつ怪談を話して、百話目が終わると何かが起こる・・・

今回は怪談ではなく、目黒雅叙園、昭和10年に建てられた宴席を7部屋設けた木造建築です。

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7つの部屋は99段の長い階段廊下が繋いでいます。 各部屋はそれぞれ趣向が異なり、各部屋の天井や欄間には、当時屈指の著名な画家達がその技を競いながら創り上げたそうです。その装飾の豪華さは80年たった今でも当時を想像するのに十分な保存状態で素晴らしかったです。

なぜ99段なのか諸説あるそうですが、100は完成形なので、わざと99にしてこれからも続いていくというような意味が込められているとか?
うろ覚えですが、ほかにもわざと失敗する箇所を残しておくとか、完成した後は壊れるだけなのでずっと繁栄する願いを込めた建築物があったと思います。

明日で終了なのですが、今9人のアーティストの「ねこ」の作品が室内で展示されています。

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IMG00855.jpg福ねこ展です。建物自体が文化財なので作品と建築の融合がまた見事でした。
猫に圧倒されっぱなしでしたが、ふと窓の外を見ると景色にゆらぎが・・・
昔よく見かけた手延べガラスというのでしょうか、歪みのあるガラスが使われていて懐かしかったです。正面から見ると気になるほどではないですが、斜めから見ると景色が揺らいでいるように見えます。均一に平板にする技術が無かったのかもしれませんがとても趣があって私は好きです。

一度は訪れてみたいと思っていた百段階段なので大満足でしたが、次回は企画展の無い時にゆっくり歩いてみたいです。